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14年07月05日

うつ病中年期の危機

心の病気と中年期の危機

 思春期の危機という言葉があるように、思春期は、今でも悩み多い時代として、多くの問題をかかえ、この時期に神経症状を起こしたり様々な心の病気を発生させたりします。それに比べ中年期は、安定した変化の少ない時期だと言われてきましたが、最近では、そうでない厳しい時代となり、それほど安定した時期ではなくなりました。平均寿命も長くなり、仕事や子育てなども含めて、中年期の葛藤は増えるばかりです。この時代になると、仕事では、転職やリストラ、昇進、降格、単身赴任などの問題に直面します。子育て、子どもの自立、夫婦間の問題、親の介護、更年期障害などの問題も抱えています。これらは、現代では、男女ともに起こる中年期の問題となっています。気軽な若い頃には簡単なことであっても、中年期になると様々なしがらみがあって、それほど簡単に解決できない状況に置かれるようになります。
 
 心理学者のベックは、中年期における危機を4つ上げています。
 ①身体的活力の危機、②性的能力の危機、③対人関係構造の危機、④思考の柔軟性です。これらが今までと異なって縮少または弱体化していく中で、柔軟性を持ち、うまく乗り越えていくことを可能としていけるかどうかが重要な課題となるのです。




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