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16年07月26日

川西能勢のうつ病の治療法「うつ病の思考傾向」

川西 能勢のうつ病の治療法
「うつ病の人の思考傾向(1)」


アサーショントレーニング理論編 第1回参加者募集中 平成28年11月13日(日)から全12回  



  認知行動療法では、うつや不安の原因を、認知過程の歪みにあると考えます。その歪みがどのようにしてわかるかというと、ある状況に関して、健康な人とは異なった情報処理のしかたをすることでわかります。そうしたある状況の時に出てくるイメージを、認知行動療法では、自動思考と呼びます。
 たとえば会社の上司に、「この書類のコピーをあす朝までにとっといてくれ」と頼まれた時、「はい」と返事をしたものの、忙しく駆け回っていたAさんは、その日、上司の依頼が頭からすっかり飛んでしまっていました。
 次の朝、コピーのことをすっかり忘れて、出社すると、
「何だ、昨日頼んでいたのに、忘れるとはなんてことだ。」と、たいへんきつく叱られました。
 その上司は、いつも厳しい口調で言う人で、Aさんにとって、とても苦手な人でした。Aさんは、その言葉を聞いて
「ああ。いつもこうしてきつく私に当たる。私をこの上司は嫌っているんだ」
と、考え込んで、忘れたコピーはすぐしたものの、嫌われている上司の言葉ばかりが気になって仕事が手に付かない状態になってしまいました。
 この場合のAさんの自動思考とは「こんな仕事を忘れるなんて、なんて情けない」とか「私はこの仕事向いてないんじゃないか」とか、「ああ、いつもこの上司は私ばかりを怒る」「この上司は、私を嫌っているんだ」というイメージです。(続く)