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17年10月04日
解離性障害 ヒステリーとは?
かつては、解離性障害の一部を、ヒステリーと称したことがあります。今ではその言葉はほとんど使われません。ヒステリーと言っていた症状を、DSM-5では、転換性障害 解離性健忘 解離性遁走と言っています。講演会の質問で、ある方から、「万引き、暴走族、授業の邪魔、ボイコットなどはヒステリーか?」という質問がありましたが、そうした行動は、行動上の問題行為です。
解離性健忘というのは、「自分が原因となった」行為をすべて忘れてしまうというような症状ですが、ご質問の、子どもが都合よく忘れてしまう行為の場合、むしろ「抑圧」といった心理的な防衛機制で、無意識の中になかったものとしてしまいこんでしまう作用を指します。これと同じようにその他の解離性症状も、空虚な気分で自分を守る行動をとります。ヒステリーは、それを身体表現で表出する症状です。